さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~

読書感想文
読書感想文

興味本位で観た映画さかなのこに衝撃を受けて、原作本まで読んでしまいました。

映画の感想

さかなクン役をのんが演じるという異色の組み合わせですが、これも「さかなクン」と「のん」だからこそあり得る組み合わせだと思いました。さかなクンは職業が一言で表現できない、型にはまらない存在ですが、のんにも同じような雰囲気を感じます。

さかなクンとして世に出るまでに、水族館、すし屋、ペットショップなどの様々な魚に関する仕事を経験します。どれも踏んだり蹴ったりでうまくいかないのですが、あまり悲壮感が漂うこともなく、からっとした雰囲気で物語は進みます。既存の職業に就くことが当たり前ではない、既存の価値観に縛られない世界の話でした。こんな話が現実にあるのですね。

そうやって誕生した、さしずめ職業さかなクンともいえる存在。自分がいかに世の中の秩序に凝り固まっていたかを思い知らされました。

原作本の感想

そこで原作本にも興味をもち、読んでみることにしました。映画がきれいに内容をまとめてあるのに対して(それでも長めの映画ですが)、本の方ではもっといろんな方面に興味が向いています。

さかなクンの成長とともに、さかなクンの世界が広がっていきます。さかなクンが世界を広げていくというのが正しいかもしれません。最初は図鑑が相手でしたが、友達の親戚や魚屋の店員と仲良くなるなど、人とのネットワークが構築されていきます。さらにカブトガニの飼育方法を専門家に問い合わせる、テレビ番組に挑戦するためにハガキを投函する、そして研修やアルバイトで実際に働いてみるなど、とてもアクティブに動いています。魚の知識の豊富さの裏には、このような積極的な行動の積み重ねがあるのだと思いました。

「さかなクン」とは

巻末の紹介では、さかなクンの肩書は客員准教授と名誉博士とあります。Wikipediaだと、魚類学者、タレント、イラストレーターでした。いろんな捉え方があるのでしょうが、やはりさかなクンはさかなクンとしか言い合せないような気がします。

有体に言うと、波乱万丈な半生ともいうのでしょうが、本人は全くそんなことを意識していないのでしょうね。映画の中に出てくる「普通って何?」のセリフが中年の胸に刺さりました。

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