佐久間宣行のずるい仕事術

読書感想文
読書感想文

仕事の進め方は人それぞれだと思うので、こういう本は合う合わないがありますが、やっぱり面白いと思っている人の話は頭の中にすんなり入ってくるものですね。

組織の話、根っこの話

テレビの世界の方とは思えないくらい、一般社会に通じる組織の話から始まります。最近はYou Tuberのイメージが強かったですが、もともと会社員でしたね。導入部分では組織で消耗しないようにという、やや組織にネガティブなスタンスから始まりますが、全体としては組織だからこそできることがある、という話でまとまっていると思います。

会議での立ち振る舞いやKPIのつくり方など、結構実践的な話が多いですが、個人的には人柄や人格に通じるような人間の根本的な生き方に関わる部分が印象的でした。
例えば、
 ・人の悪口を言わないこと
 ・自分の悪口を気にしないこと
 ・正しく努力をすること
これだけ見るとお寺で説教でも受けているような気がしますが、実際に書いてある内容はコスパと持続可能性の話なので、とても合理的な考え方です。

20代で読んでも理解できなかっただろうと思う一方で、アラフォーで読むとちょっと遅かった気もしました。まあこの本が読めるだけでもありがたいと思います。

企画作りの仕組み作り

マンパワーとして目の前の仕事をこなしていた若手時代と違い、中年になると企画の仕事が始まります。ここで大きな壁にぶつかっている人も多いのではないでしょうか。(自分だけ?)

本書では発想方法や提案方法を惜しげもなく紹介してくれます。そのまま活用することもできそうですが、やはり各々のやり方に落とし込んで、各自で仕組みを作り上げることが重要だと思います。さらにインプットを続けて更新し続けること、これが中年の分かれ道になるのかもしれません。

ちょっと無理する生き方

最後はメンタル編で締めくくります。心の健康が何より大事。でもちょっと無理することも推奨されています。これは自分自身を十分に知っておくことが必要ですね。強みと弱みを把握する事。就活の時に自己分析していたら、恥ずかしくて中途半端になってしまったのを思い出しました。心の健康が保てる無理の仕方、正しい努力ができることが大事なんだなと理解しました。

佐久間宣行のずるい仕事術――僕はこうして会社で消耗せずにやりたいことをやってきた
タイトルとURLをコピーしました