税金下げろ、規制をなくせ / 渡瀬裕哉

読書感想文
読書感想文

感想文50冊目は2020年出版のこちらの本を。当時は菅政権の時代で、規制改革が期待されていたことが本書のあとがきに記されていました。今となっては…。

減税に対するイメージ

減税といえば極端な思想の方々がよく掲げていることもあり、以前は減税のイメージはあまりよくありませんでした。また社会に対して斜に構えた、シニカルな態度をとる方がかっこいいと思っていたこともあります。

最近は様々な本を読むようになり、是々非々という考え方を覚えました。例えば共産党が減税と言っているから減税に反対する、というのではなく、政策の一つ一つを見て判断することが必要だと理解しました。当然それぞれの政策を見るのは相当な知識が必要なので、今後も勉強することは山ほどあります。まずはフラットな考えを持つことが第一歩だと思います。

そういうスタンスで本書を読み進めると、これまでのシニカルな考え方の方がよっぽどかっこ悪いと思うようになりました。自分の自由が侵されているのに、抵抗しないほうが不自然な気がします。本書のおかげでシンプルな考え方ができるようになりました。

利権をよこせ連合

税金に群がる方々を、本書では「利権をよこせ連合」と表現しています。業界団体や労働組合などがその代表にあたるのですが、これはすなわち与党も野党も支持基盤は増税派ということです。選挙なども含めた政治のシステムがそもそも増税に向かっています。

これに対抗する方法が本書の後半で説明されています。端的にいえば、声が届く相手(地方議員など)に確実に届けることです。具体的・現実的なアクションに落としこむところは、一般社会の方法と同じですね。やはり地道で着実な活動が大切なようです。

自由を得るために

最近少しずつ歴史を勉強して、自由というものは勝ち取るものだということを覚えました。ちょうど今がそのタイミングのような気がしました。本当は大分昔からそうなのかもしれませんが。

増税や規制のロジックは結構もっともらしくできていて、社会保険など将来を不安にさせるやり口もあります。本人はいたって真面目なパターンもあるので判断が難しいのですが。

そのような甘い言葉に惑わされずに、現実を理解して行動しようと思います。

参考動画(税金の使い道)

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