ペンギンの島 / アナトール・フランス

読書感想文
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ペンギンブログだから、無理して挑戦してみました。

〝知られざる”名作たるゆえん

本書の裏表紙にある紹介文を引用します。

高徳の聖者マエールは悪魔に唆されて極地の島に向かい、間違ってペンギンに洗礼を施してしまう。天上では神が会議を開き対応を協議、ペンギンたちを人間に変身させて神学上の問題を切り抜けることにし、ここにペンギン国の歴史が始まった。裸のペンギン人に着物を着せるという難題に始まり、土地所有と階級の起源、竜退治の物語、聖女伝説、王政の開始、ルネサンス、革命と共和国宣言、英雄トランコの登場、国内を二分した冤罪事件と続くペンギン国の年代記は、フランスの歴史のパロディであり、古代から現代に至る人類社会の愚行が巧みなユーモアで戯画的に語り直される。ペンギン人の富裕層が主張するトリクルダウン理論への諷刺や、近未来の新格差社会の光景は、21世紀の日本に生きる我々にも痛切に響くだろう。ノーベル賞作家A・フランスの知られざる名作。

ペンギンの島 紹介文/ペンギンの島 (白水Uブックス)

この文章を読んでいるうちが面白さのピークでした。あとは読むのがしんどい…。

ここに書いてある通り、「フランスの歴史のパロディ」です。つまり、基本的には元ネタであるフランスの歴史がわかっていないと十分理解することは難しいことが予想されます。しかし、必ずしも元ネタを知らなくても楽しめる作品は多数あります。いわゆる「名作」級の作品です。本書はどうかというと、「知られざる名作」です。すなわち、読み手の教養が試される作品でした。

パロディに出てくる現実

当初はフランスに対応するのがペンギン国の位置づけなのだと思っていましたが、途中からフランスも文中に出てきます。実際の出来事を完全にパロディに置き換えるわけではなく、カトリックやユダヤもそのまま文中に登場するので、頭の整理が追い付きませんでした。

改めて考えてみると、
 パロディ=現実を元にした、現実と一定の距離のあるもの
と考えてしまっていたのかもしれません。その現実との距離が近い作品だったので、自分には整理が難しかったのかもしれません。

と色々考えましたが、結局は自分の教養不足だと思います。ちょっと出直してきます。

※追記:フランスの歴史を勉強しました。

ペンギンの島 (白水Uブックス)

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