コロナに関する本はたくさん見かけますが、本書は専門家、および政治家の「SNS上の発言」を記録した唯一無二の本です(多分)。
本書の帯には「誰が一貫して正しい言論を行っていたか」とあります。ただし、何が正しいかについては明言されていません。
おそらく、本書だけで正しい言論を判断させる意図では無いと思います。PCR検査やワクチンの是非などを素人が正確に判断するのは難しいですし。私文書をアーカイブ化するというプロジェクトが側面にあることを前提に臨む本だと思います。
正解は提示しないスタンスですが、編者の思惑がにじみ出ている箇所は多々はあります。そもそも発言者の顔触れが限定的で、医療の専門家と政治家のみです。いわゆる言論人などの発言は最初から切り捨ててあります。
また本書の主な内容はSNSでの発言なので、それ以外の記載は必然的に目立ちます。すなわち、補助金や寿司デート、イベルメクチンの報道記事などです。とりわけ当てこすりなのが、手作り布マスクを着用した写真ですね。
本書の解釈は読者に委ねられているので、とりあえず勝手気ままに書いてみました。ちゃんと理解できるのは数年先かもしれませんので、そのうちまた読み返してみようと思います。
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