若者に辞められると困るので、強く言えません / 横山信弘

読書感想文
読書感想文

自分がまさに普段思っている事を、ネットで偶然見かけました。

「とりあえずやってみて」→後でダメ出し…「昭和の悪しき伝統」を変えるたった1つの方法とは?
かつて、若手の育成は“経験重視”で行われてきた。そのため、仕事を依頼する際に「とりあえずやっておいて」と明確な指示を出さず、若手に失敗を経験させて「ダメ出し」をするのがセオリーだった。しかし現代では、上司のダメ出しに心が折れたり、ふてくされ...

早速この記事で紹介されていた本を読むことに。以下目次。

第1章 「優しさ」と「厳しさ」のバランスは?
第2章 「強制」と「主体性」のバランスは?
第3章 「スピード」と「完成度」のバランスは?
第4章 「教育」と「経験」のバランスは?
第5章 「頑張る」と「力を抜く」のバランスは?
第6章 「励ます」と「スルーする」のバランスは?
第7章 「個人の成長」と「組織の利益」のバランスは?
第8章 「強みを伸ばす」と「弱みの克服」のバランスは?
第9章 「チームワーク」と「競争意識」のバランスは?
第10章 「お金」と「やりがい」のバランスは?
第11章 「今までのやり方」と「新しいやり方」のバランスは?

若者に辞められると困るので、強く言えません―マネジャーの心の負担を減らす11のルール (広告リンク)

すべての章で、バランスのとり方を説いています。居酒屋談義だと感覚的なもので説明されがちですが、筆者は明確な裏付けをもとにそれぞれのポイントを解説しています。

その中には聞き慣れない言葉もありましたが、調べたらコンサルでは定番の用語でした。「経験学習サイクル」、「ダニング・クルーガー効果」、「ヤーキーズ・ドットソンの法則」など。

タイトルから想像できる通り、時代に沿った形での仕事の進め方を提唱しており、例えばオンライン会議の活用についても言及しています。単純な好き嫌いではなく、「言語コミュニケーション」と「非言語コミュニケーション」を使い分けることが必要であると。会議や報連相の本質から考えさせられます。

優秀なマネージャーには、無意識的有能としてこのバランス感覚を持っている人もいると思います。そういう人にはつまらないかもしれません。ただ自分を凡人と思うなら、正しいセオリーを理解して、訓練して身に着ける必要があると思いました。

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