この夏は名人の落語を聞きに行こうと、鈴本演芸場のチケットを取りました。ちょうどさん喬、喬太郎が出る会だったので、この本も読んでみることにしました。
本の感想
聞いたことのない演目も多数あり、全部を理解するのは難しかったのですが、特殊な芸事の一部を知ることができました。登場人物が昔の方ばかりではなく、つい最近までご存命の方もいらっしゃったので、もう少し早く落語に興味を持っておけばと思いました。今のうちに名人の落語は聞けるだけ聞いておこうと思います。
本の中では、自分がやりたいこと、客が求めること、さらに仕事を選ぶこと、が興味深かったです。バランスの問題だとは思うのですが、客を満足させつつ、自分も成長する、という奥が深い世界なのだと思いました。個別で開かれている落語会だと、内輪ウケの話が多いのでしょうか?そちらは私にはまだ早い気がするので、まだしばらく定席の寄席を楽しもうと思います。
鈴本演芸場にて
本を読んだ後で8月中席夜の部を見に行きました。特別興行ということで前売りでチケットを購入。ネット上でクレジット決済ができないので、セブンイレブンまで行きました。一応セブンまで行けばクレジット決済はできるのですが、手数料がかかります。また大半の寄席と同様に食事が禁止のため、17~21時をお茶のみで過ごしました。これも名人の噺を聞きに行くため…。
さん喬、権太楼の長い落語が聞けるだけでなく、喬太郎、一之輔のような人気者も登場したので、かなり贅沢な会だったと思います。前列は満席のようでした。
品川心中はWikipediaによると、後半の話をすることはほとんどないそうですが、今回は前半後半通して演じていました。後半の話は結構工夫しているようで、ネットに載っていたストーリーよりも大分わかりやすい話になっています。にわかファンからするとこちらの方がありがたいです。
CDにもなっていますし、サブスクでも聞けます。便利な世の中になりました。ただ演者の表情や仕草などを楽しめるのは、やはり現場ならではですね。
柳家さん喬4「品川心中」上下-「朝日名人会」ライヴシリーズ39